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2009/03/01

2009年春の闘い(7)

渡部です。

日教組全国教研の続き(最終報告)です。

2月21日夜、<自主教研「日の丸・君が代」問題交流会>が開かれました。参加者は35名でした。

最初に今回の全国教研の異常な状態について、「全体会」や各「分科会」に参加した人々から、報告がありました。

その後、呼びかけ人代表挨拶として、北村小夜さん(1925年生まれ)が、さかのぼれば1970年代の伝習館闘争の時から続く<自主教研>の歩みについて説明(一時中断、金沢教研から再開したので今回は10回目)、このところ「日の丸・君が代」関連裁判が次々と敗訴することに対し憂慮の念を表明、「本来なら今頃自分はゆっくり休むことができるだろうと考えていたが、時代がそうはさせてくれない。」と述べました。

この北村さんは、最近(2008年9月)、『戦争は教室から始まる』(「日の丸・君が代」強制に反対する神奈川の会編。現代書館。1700円+税)という本を出しました。

この本は、史料を豊富に提示しながら、明治時代から現在までの、日本政府の教育政策を具体的に暴露し、現在私たちはどのような時代に生きているかを、極めてわかりやすく述べています。是非多くの人(とくに教職員)に読んでもらいたい本です。

この後、河原井さん、根津さん、菊岡さんをはじめ、北海道、宮城、東京(ピースリボン裁判)、大阪、広島、福岡などから発言がありました。

そのうちここでは、・北海道、・東京(ピースリボン裁判)、・大阪、・広島、からの報告を紹介します。

<北海道・釧路>
「日の丸・君が代」に関しては、いろいろな段階で闘いが取り組まれている。しかし、今年度、道教委は、これまで組合と結んでいた協定書を全面的に破棄し、査定昇給や教職員評価がスタートした。すると、<「日の丸・君が代」に反対するのは評価にひびく>などと言い出す校長たちが出てきた。いまのところ処分はないが、今後はわからない。

<東京・ピースリボン裁判>
2000年の国立二小でリボン着用で文書訓告になった。理由は<精神的職務専念義務違反>というもの。これでは、精神の中まで職務専念義務ということになる。敗訴したが、判決では「考えを表に出すことなく式に参加することは、公務員の役目>と言っている。これでは、<心と体を峻別して子どものまえに立て!>というものだ。ロボットのような教師として子どもの前に立つということだ。そして、<世情としてはその方(起立斉唱)が多い>と言っている。しかし、これは法律に基づかない裁判だ。法律無視の国や裁判所。私たちはますますこれらと闘わなければならないと思うようになった。

<大阪>
橋下の支持率が高い。そうした中で賃金カット、非常勤職員の削減などが強行されている。彼は11月、<「日の丸・君が代」を考えるのは大人になってからでいい>などと述べている。昨日(2月20日)、門真市の中学校の昨年の卒業式に関して、生徒達が着席したことをめぐり、<文書訓告1名><厳重注意8名>の処分か出された。サンケイ新聞は、「大阪市では33校が望ましい形になっていない」などというキャンペーンを張っていいる。それに市教委は屈する形で指導を強めようとしている。(否、市教委もサンケイ新聞と同じ体質になっている?)

<広島・養護教諭>
自分はこれまで18回戒告処分を受けている。自分は職員会議で、大きな声で、「これは憲法違反だ。戦争への道だ。皆さん、そうは思いませんか?!」と述べたところ、後で多くの人から賛同してくれた。自己申告も出していない。何度も校長室で強要された。しかし、おかしいと思うから出していない。このままでは言いたいことが言えなくなり、戦争になる。一人一人が生き生きと、意気揚々と闘って行きましょう。

<広島>
1998年度の是正指導以降、広島の教育は大きく様変わりした。その結果、毎年、現職死亡が出るようになった。しかし、それは「個人責任」とされ、問題になっていない。自分はこれまで16回の戒告処分を受けている。地域からも自宅に数回嫌がらせの電話があった。管理職は自分を担任にさせない。にもかかわらず、産休補助などにはあてる。「日・君」は人間関係を破壊する大きな要因になっている。広島教組の闘いからの「撤退」もそうした状況を許している。

以上で全国教研の報告を終わりますが、教育現場での闘いの火は決して消えていません。むしろ、職場には確実に不満が蓄積されつつあります。これは全国のどこかで吹き出すでしょう。

全国の皆さん!
「待て、しかして希望せよ!」(『モンテ・クリスト伯』より)、
です。

(追)
東京の高校では明日(3月1日)から卒業式が始まります。



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