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2009/07/17

「8・28都教委包囲アクション」へ(5)

渡部です。 

今回は、「君が代」強制解雇裁判の控訴人陳述三人目の<Oさん>です。

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5年前の2004年、卒業式も終えた3月末、わたしは特別な思いで4月からの教材準備を進めていました。4月から始まる一年が40年にわたる教員生活最後の年になるはずだったからです。それまでに獲得した知識と経験の全てを駆使して、全力を出しきる決意でした。それは、初めて教壇に立った時の感覚にも似て、緊張と興奮の入り交じった幸せなひとときでした。

それなのに、新学期が始まる2日前、たった2日前の3月30日、突然、思いもかけない「合格取消」の通知が届けられたのです。職を奪われるという働く者にとって最も苛酷な処分が新学期のたった2日前に言い渡され、老後の生活設計を大きく狂わされたのです。

かつて、都立高校の卒業式は、卒業生と教職員が協働して創り上げてきました。なによりも卒業生とその保護者の思いを大切にしていました。卒業生は、高校生活3年間を締めくくる最後の教育活動です。在校生は、卒業生からのメッセージを受け止め、その後の高校生活に活かしてゆく、教職員もまた、卒業生からのメッセージを、教育活動に生かす。そのような卒業式を創り上げてきました。

農産高校での経験を紹介します。

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卒業対策委員会が最も力を入れたのは「卒業生の言葉」いわゆる「答辞」です。3年間の高校生活全てにわたり総括するのです。なぜ農産高校を選んだのかからはじまって、学習のこと、行事のこと、仲間のこと、進路決定まで、各クラスから出された意見をもとに、委員会とクラスのやり取りを重ね纏め上げ、複数の卒業生代表が発表するのです。

入学当時、農産高校の「農」の字が恥ずかしく、自分の学校を「都立高校」としか言えなかった自分を振り返って、「今は、実習着も実習も大好きで、『農産高校の卒業生です』と大きな声で言いたいです。ありがとうございました」と胸を張った卒業生。

また、初めて農業実習で習った自分が作った『ぱん』を食べてもらおうと中学校に走って行った事、中学校の先生に『すごいね』 『おいしいね』と言われて「涙が出るほど嬉しかったです」と懐かしむ卒業生。成長の跡をしっかり見せてくれる彼らの表情は、輝いていました。

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卒業式に限らず、学校においては、自由に意見を出し合い、合意に達するまで時間を掛け十分に話し合い、物事を進めることが必要です。処分を背景にした強制では決してうまく進まないのです。

教育は息の長い仕事です。生徒達の成長の仕方も様々です。私たち教職員は全神経を子どもたちに向け、子どもたちのちょっとした変化やサインを見逃すまいと頑張ってきました。

最も人間的であるべき学校だからこそ、教職員にも個性を認め、多様性を大切にして欲しいのです。教職員が上司の顔色を窺うようになったり、自分の意見を自由に言えなくなったのでは生徒の多様性を認める教育活動は出来なくなってしまうのです。

(次回は4人目の<Hさん>です。)



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