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2010/11/11

渡部です。

本日(10月7日)、東京地裁(青野裁判長)にて、<累積加重処分取消裁判>の第3回口頭弁論が行われました。原告は、元・八王子第五中学校夜間部の近藤順一さんです。

『支援する会』のニュース(第13号)で、近藤さんは次のように述べています。

「不起立・不斉唱は都教委が進める一斉起立・斉唱の強制に対する拒否であると同時に、教授の自由に基づいて生徒に多様な考え多様な行動を示す教育実践であり公務の遂行であった。『日の丸』にではなく、生徒に正対して行った不起立・不斉唱は生徒をはじめ多くの参列者が確認できたと思う。」

本日は、書面の確認などでしたが、近藤さんを支援する「陳述書」が二通出されました。いずれも貴重な「陳述書」だったと思いますので、以下、その抜粋を紹介します。

①<八王子第五中学校夜間部の卒業生>
(1964年に中国から日本へ帰国)

「私は、1949年・・・生まれで、今年61歳になりました。
・・私は15歳で(帰国後すぐ)就職してから、それ以来ずっと働きづめでした。私より年下の兄弟の学費や生活費もありましたし、20代で結婚して30代で子どもを生んでからは、育児もわって、とても忙しい毎日を過ごしていました。

そのような生活の中で、学校へ行きたいとずっと思っていました。

(彼女は、2005年5月の連休明けから第五中学夜間部に通い始めます)

・・卒業式は、平成18(2006)年3月でした。卒業式では起立して国歌斉唱をするように言われました。この時、私は起立して斉唱しました。その理由は、平成15(2003)年の10・23通達以来、国歌斉唱の時に起立しない生徒がいると担任の教師に迷惑がかかると思っていたからです。
・・
でも、起立してすぐに後悔しました。私が夜間中学校をはじめて訪問した時に対応してくれた近藤先生が着席されているのが目に入ったからです。近藤先生には授業でお世話になったことはありませんが、中国語を勉強して、中国から来た人たちに理解できるように一生懸命話している姿をみかけることはよくあったので、こういう風に中国人にも親身になって世話をしてくれる先生はきちんとした考えを持った信頼できる人と思っていました。その先生が着席されているのを見て、私は自分も信念を貫くべきだったと後悔しました。

・・夜間中学を卒業した後高校にも通い、そこで歴史を一通り学ぶ中で、日本の侵略戦争の事実を知り、国旗や国歌を変えないのはその反省をきちんとしていないからだと思い、やはり日の丸・君が代に敬意を表することはできないと確信しました。

日本人たちも、歴史を知れば、日の丸・君が代に敬意を表することができないと感じる人は多いのではないかと思います。知らないということは悲しいことです。そして、知らないまま世界の人たちと付き合うことは、侵略された国々の人々の痛みが分からないまま付き合うということであり、とても恥ずかしいことだと思います。そんなことをしていたら、日本は孤立してしまうとも感じています。

その意味で、私は、近藤先生が起立しなかったことには、日本人の良心を感じました。・・」

②<立教大学教授・佐久間孝正さん>

「東京都内には夜間中学が8校あり、うち5校には日本語教室があることもあり、中国帰国者やアジアの近隣出身者が多い。夜間中学は、16歳以上でないと入れないこともあり、それこそ年齢もバラバラである。それがまた、異年齢集団と共に学べる夜間中学の魅力の一つにもなっているが、生徒自身の中に当然、日の丸・君が代により肉親がひどい目にあった経験をもつ者もいる。

定時制高校も、同じく異年齢集団と共に学べる魅力を持っているが、ここには夜間中学以上に成人外国人が多く、戦前、日本軍により家族や親族が蹂躙された経験をもつ人がいる。

このような状況を考えた場合、教育の場を通して、国旗や国歌の強制を行うことは問題ではなかろうか。

・・・イギリスでは、学校で国旗の掲揚や国歌斉唱などの行事はほとんどないが、朝礼などでキリスト教色が出るような場合は、例えばイスラームのような非キリスト教の児童・生徒には、父母にそのような儀式から子どもを引っ込める権利が認められている。・・・

しかし日本では、現在、日本に侵略された出身国の親にも、子どもにも国旗掲揚や国歌斉唱から引き抜く自由が、公的な形では認められていない。

むしろ日本の学校では、たとえ外国人の子どもでも、日本人と同じように行動することが求められており、地域によっては、起立しない子どもには起立させることを教員の職務命令にしている所もある。

・・外国人にも日本人同様の儀式を強制すること、教員に日本の子どもと同じ行動をしているか否かを監視させることは、批准した国際法(『国際人権規約』『子どもの権利条約』)の精神からしても重要な問題を孕んでいる。

このような問題は、何も外国人をもちだすまでもなく、国内のマイノリティであるアイヌの人々にもいえることである。
・・・

・・アメリカでも早くから歌わない自由が認めれれている。子どもをアメリカの現地校に入れた経験をもつ友人は、わざわざ校長先生から国旗斉唱の際、歌いたくなければ歌わなくてもよいと言われ驚いたという。
・・・

現在、日本の学校が「多文化・多民俗化」しつつあるのに、他の先進国で行われているような宗教や信仰を異にしている子どもの人権に配慮することなく、一方的に国旗の掲揚や国歌の斉唱を強制しているのは、日本が批准し締結している国際規約の精神からしても重要な問題を含んでいる。」

以上です。



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