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2011年9月

2011/09/28

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第60号)

地裁判決へ向けて争点と運動の結節点!!
「裁量権を判断していない」論はミスリードに導く!!


第一波最高裁判決は上告棄却・原審確定

  5/30~7/19の三つの最高裁小法廷における11件判決は全て原審である高裁判決を確定した。不当処分確定としては、藤田事件と神奈川こころの自由裁 判以外の9件の戒告処分・減給処分を確定した。裁量権問題について最高裁裁判官の間でどのような論議があったのかは判決文に書かれてはいない。反対意見や 補足意見を見る限りある程度の議論がなされたことが伺える。特に補足意見では、学校現場の自由を維持するために強制・過度の処分を牽制している面も見られ る。
 それでもなお多数意見が戒告・減給処分を確定したのは裁量権逸脱・濫用を認めなかったことを意味している。例えば、5/30判決の嘱託採用拒否事件では裁量権逸脱・濫用を上告理由としていたが、最高裁はこれを却下した。
  このことは現在最高裁に上告されている裁判、高裁・地裁で審理されている事案において戒告・減給処分を取り消させるハードルの高さを規定しているのであ る。最高裁が独自の論理展開をした憲法19条、「上告事由に該当せず」とした教育の自由(23・26条)、さらには裁量権逸脱・濫用論等について見直しを させる道はある。それは第一小法廷の枠内では不可能だろう。

二つの「論拠」に有効性はない

  「最高裁は裁量権を判断していない」論の「論拠」として二つのことがいわれている。一つは、裁量権を嘱託採用の裁量権と処分の裁量権を分けて、後者の裁量 権について判断していないとするものである。しかし、懲戒処分を受けたからこそ採用が拒否されまた解雇されたのである。そして最高裁はそれを是認したので ある。懲戒処分==>不採用・解雇であり、その逆ではない。
 二つ目は、停職処分取消訴訟(高裁判決=停職是認)において第一小法廷が弁論期日を 指定していることが挙げられている。停職処分について見直すからといってすでに確定した戒告・減給処分に連動すると見るのは気休めだ。第一波最高裁判決で は停職処分の事案はなく、その裁量権については議論されたとしても判断の限りではなかったであろう。停職処分は教授の自由以前に児童・生徒から切り離すこ とによって教育権の行使自体を奪い経済的にも重大な損害を与えるものである。大阪の免職条例に歯止めをかけるとしたら停職にはストップをかけておくしかな い。現に上程された条例案では「標準的な分限処分は、免職とする」という裁量・猶予が付いているようだ。

教育の自由のために、全ての処分を取り消すために最高裁大法廷を開かせよう

  「日の丸・君が代」強制・処分が教育の自由の問題ではないなどという不合理きわまりない判決をできるだけ早く改めなければならない。教育の自由の追求、 10・23通達・職務命令への追及こそが都教委の裁量権逸脱・濫用を白日の下にさらすことになる。有無をいわせぬ国家忠誠表明の強制を「慣例」「儀礼」 「秩序」等へ逃げ込むのを許してはならない。
 今、私達被処分者、原告は自らの行動を正々堂々と語らなければならない。それは決して勇猛果敢なも のばかりではない。躊躇し、動揺し、恐れおののいたこともある、必要なことと可能なことの狭間で悶えたこともある、それでも一瞬でも、自分が考える教員と しての理想や希望に向かって行動しようとしたことをはっきりと示さなければならない。ヘマばかりやってきた30数年の教員生活を思えば気恥ずかしい限りだ が、コウカイアトヲタタズ。
 今は、共に闘う原告の方々、何よりも学校現場の教職員そして市民の皆さまと共に最高裁大法廷に入り、戒告、減給、停職全ての処分を取り消す弁論をききたいと思う。

地裁民事19部に、公正な審理、判決を求める賛同署名

~9月末、第1次しめきり、よろしくお願いします~
(署名していただいた方は送ってください。また署名用紙を請求してください)

今後の予定 報道
*東京小中「君が代」裁判 高裁口頭弁論 10/11 16:00 424号  
*東京「君が代」裁判三次訴訟 地裁口頭弁論 10/14 15:00 527号
累積加重処分取消訴訟 地裁判決 11/17(木) 13:30 527号 
*河原井・根津停職処分取消訴訟 最高裁第一小法廷 弁論 11/28 10:30

ニュースへのリンク



2011/09/27

反撃(③「大阪不条例はいらん!9・24全国集会」へ) (若干の訂正です)

渡部です。

反撃(③「大阪不条例はいらん!9・24全国集会」へ) (37)で紹介しました高橋哲哉さんの講演について、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
質問ですが、高橋哲也さんがお話しした中でいついかなる場所でも知事の意向に反する意思決定をしてはならない、とある条文の場所が探せません。どこにあるかおわかりでしたら教えて下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という質問がメールでありました。他にも疑問に思われた方がいるかと思いますのでこのメールでお答えします。

確かに集会当日配布された9月12日付の「大阪府教育基本条例」案には、条文は見当たりませんでした。

そこで、高橋さんや大阪の方に問い合わせしましたところ以下のようなことが分りました。

①「維新の会」はこの間、案文を出しては変え出しては変え、すでに9月21日まで7回も変えています。

②しかも9月21日に出したのも、議長に提出しただけで議事運営委員会には提出していません。

③だからまた変わる可能性があります。

④高橋さんが引用されたのは9月12日付け以前の案からで、そこでは以下のような記述となっていました。

「第47条 校長は、学校運営に関する全ての責任を負い、教員及び職員は第8条第6項に定める義務を負うとともに、いかなる会議・場所においても、これに反する意思決定をしてはならない」

⑤それが、集会で配布された案(9月12日付け)では以下のようになりました。
「第45条 校長は、学校運営に関する最終的な意思決定を行い、そのすべての責任を負う。」  

⑥ですから、見つからなかったわけです。

⑦なぜ、このように変わったのかについて大阪の方は、「その後維新の会内部で、居酒屋での論議まで縛れるのかなどということになり、変わったらしい」ということでした。また「これからも変わる可能性が十分にある。また元に戻ることも。」ということでした。

⑧ですから私の表現も、
「いついかなる場所でも知事の意向に反する意思決定をしてはならない」ではなくて、<いかなる会議・場所においても、これに反する意思決定をしてはならない>であり、「知事の意向」ではなく、<校長の意向>(つまり職務命令や経営指針)ということでした。しかし、<校長の意向>といってもそれはつまるところ「知事の意向」に他ならないのですが。

いずれにしても橋下や維新の会やっていることはあまりにも杜撰であり場当たり的です。彼らが子どもや教育のことを真剣に考えているとは思えません。

そもそも、選挙の公約に掲げた事でもない条例案を「選挙で勝利したから民意だ」などと言って強引に通そうとすることは、全く「民意」をないがしろにし、愚弄するものです。まさにファシズム(ハシズム)はデマゴギーです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう一つ高橋さんから訂正されたことがありました。

それは、私が高橋さんの講演の最後に
 「民主主義とは独裁である」(?!)、このような奇怪な思想で大阪の教育を破壊させてはならない!!
と書きましたが、
 「民主主義とは独裁である」は、
正確には
  「民主主義は独裁であり強制である」でした。

お詫びして、訂正いたします。

渡部。



2011/09/26

反撃(③「大阪不条例はいらん!9・24全国集会」へ)(38、最終)

渡部です。

「9・24全国集会」報告の続きです。

高橋さんの講演の後、次のような方々の発言・報告がありました。
<弁護士からの発言>
 近藤厚志さん(大阪労働者弁護団事務局長)

<全国からの報告>

  1. 北海道:Nさん(北教組)
  2. 東京:根津さん
  3. 東京:Nさん(予防訴訟)
  4. 東京:Kさん(被処分者の会)
  5. 神奈川:Tさん(個人情報保護裁判)
  6. 宮城:Tさん(小学校教員)
  7. 愛知:Oさん(憲法と教育を守る愛知の会)

ここでは現在各地で進んでいる「日・君」強制の実態が報告されました。そうした中で、宮城のTさんは、

「地震と原発事故以降、深呼吸ができない日々が続いている。
自分の原発反対の取組みを反省している。
大阪の条例が通ったら学校が破壊される。」

と述べました。

また、

  • 大阪府条例の問題は決して大阪だけの問題ではない。
  • 現場の教員が周りの人々に訴えなければならない。
  • 教職員だけの問題でもない。
  • 全国的な連帯とネットワークが必要。
  • 自民党は法制化を狙っている。 

などという発言もありました。

休憩後、<音楽&アピール>でジョニーHさんのライブがありました。彼はこの間多くの替え歌を作り、「日・君」強制反対運動を大いに盛り上げてきました。この日も、「ダッ!ダッ!ダッ!脱!君が代(大阪)の歌」(制服向上委員会「ダッ!ダッ!ダッ!脱!原発」の替え歌)を紹介してくれました。これは橋下知事を批判した替え歌で、自然に手拍子が起こるなど大いに盛り上がりました。

その後二つ目の「発題」として、関西学院大学教授の野田正彰さんが、「『ハシズム(橋下)』を批判すると題して講演を行いました。

橋下は言っていることが一貫しているか。
彼は弱者を叩くことで自分を強く見せようとしている。

戦争末期アメリカはヒトラーの精神分析をした。
彼が破壊的活動に出るかについて予測するためであった。

橋下は自分の気に入った教育委員を任命した。
しかし彼らは今激昂している。
彼の異常性に引っ張られ騙された自分たちに激昂しているのだ。

その後野田さんは、橋下の中学校時代・高校時代について調べたことを紹介しました。学校の掃除は徹底してさぼったようです。また、彼の『どうして君は友達がいないのか』(講談社)という本からもいくつか紹介しました。具体的なことは省略しますが、この本には彼の本性(強きにつき弱きをくじく)が表れているようです。

その後、以下のような発言が続きました。
<みんなの声>

①Oさん(保護者)
民間からの管理職は自分の職場にもきているが、仕事を知らないから役に立たない。また、民間から来る管理職は民間で役立たないから来るのだ。

②Yさん(大学生)

・「愛国心」は手段にすぎない。
・教員は筋を通せ、生徒たちへの管理強化は主体性を奪うものだ。
・若者との連帯を。

③Yさん(労働者)

・沖縄の例をみると「愛国心」は何かがわかる。
・「君が代」は原点(歌詞)にもどり批判を。
・橋下を落とさなければならない。反維新の会で統一戦線の候補を出そう。

<学校現場から>

①さん(大阪府立高校教員)
旗・歌の強制はそれにとどまらない。学校自体が変わってくる。 
②Kさん(門真三中「君が代」処分原告)
ファシズムの運動が始まっている。
公務員から全ての市民・住民に攻撃がかけられている。 
③Fさん(枚方中学校教員)
条例は管理職も含め誰も支持してはいない。

<会場から>8人
東京で今年の入学式ただ一人の不起立処分者Tさんや北九州ココロ裁判の方も発言しました。最後に大阪高教組のYさんは、

「8月末から臨時大会を要求、署名活動をした。その結果10月1日に臨時大会を開くことが決まった。臨時大会で府条例に反対する高教組の立場を明確にさせて行きたい」

と力強く述べました。

集会決議」は次のように結ばれました。

こんな条例の成立を絶対に認めることはできない。私たちは全国各地から大阪に集まり、「『君が代』強制大阪府条例はいらん!全国集会」を開催した。私たちは、本日の集会を通じて行動への決意を固めた。全国のみなさん。「君が代起立強制条例」撤廃と「教育基本条例案」「職員基本条例案」の廃案を求める全国的な闘いに共に立ち上がろう。

最後に次のような「行動提起」がありました。

  • この日をスタート地点に府議会に圧力をかけていく。職場・地域で語っていく。
  • 10840筆集まった署名は9月27日に提出し、記者会見をする。
  • 9月21日に条例案が提出されたが正式なものではない。しかし9月26日(月)から代表質問に入り、26日は「維新の会」だ。27日~30日までは民主党他だ。
  • 「教育常任委員会」(委員長公明党で維新の会が過半数)は10月11、13、17日だ。
  • 「総務常任委員会」(維新の会は過半数にいたらず)は10月7、12日だ。
  • これらに対し<傍聴態勢>を取る。
  • また府議会議員への対話を求めて行く。
  • 全国からもメール・ファックスなどを集中してほしい。(連絡先などを流すので)
  • 同時に「議案を提出するな!」「採決阻止!」の声を全国から上げていこう。
  • 「本会議」は10月21日からで、11月27日にはダブル選挙の予定、
  • その後一気に可決する動きになるだろう。   
  • したがって、集会実行委員会は12月末まで解散せず、リーフレット、チラシなども作り反対の世論を広げて行く。

以上長々と報告してきましたが、「9・24全国集会」は、橋下府知事による、戦後政治にも例を見ない、「教育基本条例」「職員基本条例」に対する、大きな反撃の第一歩となり、今後の全国的な闘いの出発点にもなったと思います。

現在、橋下と教育委員会は全面対立の状態になっています。橋下と「維新の会」の足並みも乱れてきています。マスコミによる橋下への批判も強まってきています。最高裁も11月28日に根津さんらの裁判で弁論を行うことを決めました。項羽同様、若い橋下は、「四面楚歌」状態に陥る可能性があります。

全国各地から、橋下に対する反撃の集中砲火を浴びせましょう!!



2011/09/25

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法廷カレンダー、2011年9~11月を更新しました。

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2011/09/24

裁判を支援する会ニュース(第59号)

地裁判決へ向けて争点と運動の結節点!!
橋下「大阪維新の会」、教育基本条例提出!!

学校教育への直接介入

  ついに提出された。一部修正はされたが「愛国心および郷土愛にあふれた人材の育成」を掲げ、職務命令違反では「3回目の違反に対する標準的な分限処分は、 免職とする」との内容の条例である。東京都では地方公務員法の規定により都教委が裁量権を行使して分限・懲戒処分を行う。累積加重懲戒処分は1回目=戒 告、2回目=減給1月、3回目=減給6月、4回目=停職1月、5回目=停職3月、6回目=停職6月となり、「君が代」強制での懲戒免職はまだない。      
 大阪の条例案では「標準的な」を挿入することによって裁量の余地を明示しつつ免職規定している。最高裁第一小法廷が弁論を開き停職懲戒処分 を取り消す可能性を見込んだものだろう。11/27に大阪ダブル選挙、11/28最高裁第一小法廷弁論が予定されている。その意味でも停職はもちろん、減 給・戒告も含めて全ての処分を取り消させることが重要である。第一波最高裁判決は全ての小法廷で戒告・減給処分を是認した。大法廷を開きこれを見直させる ことだ。

「日の丸・君が代」強制・処分の歴史的位置

 戦後教育に行政権力から仕掛けられた攻撃の中でも突出している。
  1950年代の勤評闘争、50~60年代の学テ反対闘争(1976:旭川学テ大法廷判決)、60~90年代の教科書裁判、70年代の主任制、その後の職階 制(副校長・主幹・主任教諭)攻撃などが進行した。勤評や職階制は教職員の身分・待遇規制であり、学テ、教科書検定は調査・教材という媒介に対する攻撃で あった。これに対して「日の丸・君が代」攻撃は、直接に子供への指導内容、指導場面での強制、そして過酷な処分は特筆される。国旗国歌への敬意の表明、国 家への忠誠を通して愛国心を醸成する。そのためには自由、自主、自立、公正とは逆の強制、追従、独善を子供に感化することが強要される。教職員の教育活動 そのものの存在意味が問われることとなった。60年間日本の教育理念をリードしてきた47教育基本法が改定されたのは、決定的な意味をもった。

学校現場を基本に

  不服従抵抗に対する処分の行き着く先が免職と決められようとしている。問答無用、これほどの破壊はない。累積処分停職6月で押しとどめている東京でも不起 立・不斉唱・不伴奏者は激減した。今年度の入学式ではただ一人。権力側が、「この行為に対してこの処分をする」といった時、「この行為」を選択肢から除外 したら闘いにならない。「日の丸・君が代」強制反対、10・23通達撤回という総論を掲げても行動方針がないところに前進はない。
 “不起立・不 斉唱・不伴奏を含む多様な取組を呼びかける”ことを一貫して提起してきた。不起立できる者はそれを追求し、職員会議で反対議論できるものはそれを追求す る、宣伝行動、集会など行動はいくらでもある。問題は、なりゆきにまかせるのではなく、広く「呼びかける」ことである。「呼びかける」ことが現場の教職員 に精神的圧迫を与えるという意見もある。教職員が試行錯誤するのは当然である。広く厚い取組が展開されることを期待する。学校現場の取組を基本に抵抗し共 同し闘う展望をしっかり提示していくことが、大阪をはじめ全国的に必要である。

地裁民事19部に、公正な審理、判決を求める賛同署名
~9月末、第1次しめきり、よろしくお願いします~
(署名していただいた方は送ってください。また署名用紙を請求してください)

今後の予定 報道
*米山処分取消訴訟 高裁口頭弁論 9/27 15:30 822号
*東京小中「君が代」裁判 高裁口頭弁論 10/11  
*東京「君が代」裁判三次訴訟 地裁口頭弁論 10/14 15:00 527号
累積加重処分取消訴訟 地裁判決 11/17(木) 13:30 527号

ニュースへのリンク



2011/09/23

反撃(③「大阪不条例はいらん!9・24全国集会」へ)(36)

渡部です。

「9・24全国集会」が近づきました。包囲ネットで1200人近くの方々に<チラシ><参加のお願い><参加協力券用の振込用紙>を郵送したところ、100人以上の方々から振込みがありました。中にはカンパを寄せてくれた方々もおりました。既にその方々には<参加協力券>を郵送しましたが、ご協力大変有り難うございました。

ところで、最近包囲ネットの方に、8月29日に行われた都教委要請行動における包囲ネットの<質問>に対する<回答>が届きました。参考までに紹介します。

まず、<質問>は以下の6点でした。

  1. 都教委は、これほど問題が多いのにあくまでも「10・23通達」を撤回せず、処分を取り消さないのですか。
  2. 都教委は、現在の日本社会は天皇主権の国と思いますか、主権在民の国と思いますか。
  3. 都教委は、「君が代」の歌詞をどのように解釈していますか。
  4. 都教委は、生徒たちを将来の日本の主権者として育てようと考えていますか。
  5. 都教委は、原発問題で誤まった判断をした最高裁でも、最高裁判判決は絶対正しいと言い切れますか。
  6. 都教委は、都教職員のストレスの大きな原因を自分たちが作っているとは考えないのですか。

これに対する<回答>は以下のようなものでした。

  1. 要望書における申し入れについては、係争中につき、回答を差し控えます。都教委の主張は、今後、裁判の中で行っていきます。<指導部指導企画課> 処分の取消は考えていません。<人事部職員課>
  2. 教育行政は、関係法令に基づき適切に行っています。<総務部教育政策課>
  3. 学習指導要領解説音楽編の記載に基づき、国歌「君が代」は、日本国憲法の下において、日本国民の総意に基づき天皇を日本国及び日本国民統合の象徴とする我が国の末永い繁栄と平和を祈念した歌であると解釈しています。<指導部指導企画課>
  4. 東京都教育委員会で決定した「教育目標」に、育成する人間像を別紙のとおり記載しています。<総務部教育政策課>
  5. 日本は、三権分立制をとっており、司法の最終の判断について、行政としては、論評する立場にありません。<総務部法務監察課
  6. 「こころの病」は、その発生の過程に大きな個人差があるとともに、様々な要因が重なって引き起こされることから、都教育庁では、「早期発見」「早期対処」を基本方針として、予防対策に重点をおいたメンタルヘルス対策を行っています。<福利厚生部福利厚生課>

これに対するコメントを少し付け加えたいと思います。

  1. これはこれまでの多くの要請に対する回答と同じです。
  2. これは全く答えになっていません。日本社会は「天皇主権」か「主権在民」かと質問したのに、「教育行政は、関係法令に基づき適切に行っています」という回答です。全く人をバカにした回答です。おそらく、答えられないか答えたくないのでしょうね。
  3. 「君が代」の歌詞の解釈は学習指導要領解説によっているとしています。しかし、これは手前勝手な解釈です。

      明治憲法下の1942年刊の「初等科修身ニ」には次のようにあります。

        「この歌は、『天皇陛下のお治めになる御代は千年も万年もつづいておさかえになりますように。』といふ意味で国民が心からおいはひ申し上げる歌であります。」

      歌詞を何度読んでもこれ以上の解釈はありえないでしょう。
      戦後、新しく日本国憲法が成立し国民主権の社会となりました。しかし、「君が代」の歌詞はそのままなのです。歌詞はそのままなのに、どうして回答にあるような解釈になるのでしょうか。回答にあるような解釈は国民を欺くための歪曲した解釈です。私たちはこのような解釈に騙されてはならないでしょう。
      日本国憲法には次のようにあります。

      • 「ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」(前文)
      • 「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく」(第1条)

      回答では、とくに(第1条)の主旨を巧妙に捻じ曲げて、「君が代」強制に都合のよい文章にしています。しかし、(第1条)の主旨は、天皇の地位は永久的なもの(「千代に八千代に」)ではないと言っているのです。そのことが明らかになるから、回答のどこにも「主権が国民に存する」(前文)とか、「主権の存する日本国民」(第1条)という言葉は使われていません。全く国民を欺瞞、愚弄する解釈です。

  4. 別紙の「教育目標」にはどこにも「将来の日本の主権者として育てる」とは書いてありませんでした。
  5. 「論評する立場にありません」と言って逃げています。ということは、「最高裁判決は絶対正しい」とはさすがに言い切れないということでしょう。
  6. 「考えないのですか」という<質問>に対して、<回答>のような回答では全く回答になっていません。むしろ、「考えない」とは言い切れないので、このようなわけのわからない<回答>をしてきたのでしょう。つまり、都教委がストレスの大きな原因を作っている、(現場では多くの教員がそう考えている)ということを彼ら自身明確に「否定できない」と考えるのが正しいということでしょう。


2011/09/20

法廷カレンダー

法廷カレンダー、2011年9~11月を更新しました。

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反撃(③「大阪不条例はいらん!9・24全国集会」へ)(35)

渡部です。

本日(9月19日)、東京明治公園で、『さようなら原発 5万人集会』が開かれました。

JR千駄ヶ谷駅(明治公園に近い)に13時前につくと、すでにホームから人の波で、駅を出るのに20分ほどかかりました。(後の方々はもっとかかったと思います)

本日のドイツからのゲスト、「 フーベルト・ヴァイガーさん(FoEドイツ代表)」も人の波を掻き分け掻き分け改札口に出してもらう有様でした。

駅を出てからも人の波が絶えません。明治公園に入るのもやっとという状態で、まさに広い広場が立錐の余地もないくらい人々で埋まっていました。

6万人が集まったようですが、明治公園の外にも空き地があるところはどこでも多数の人々が所狭しと集まっていました。

これほどの集会を見たのは初めてでした。しかし、帰宅後午後7時のNHKニュースを見ましたが全く報道されませんでした。

だが、いくら報道規制をしようと、インターネットではすでに本日の集会の映像が配信されています。

日本の闘いも、「アラブの春」と、あるいは「世界各地の人々の闘い」と、同じような状況になってきたのかも知れません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

中秋の名月が過ぎ、
「十六夜(いざよい)はわずかに闇のはじめかな」(芭蕉)
ではありませんが、大阪の橋下知事の勢いにも陰りが見えてきたようです。

彼の足元からも不協和音が出、府教委からも反発の声があがっています。

そうした中、9月府議会が明日(20日)開会されます。これには、橋下知事と「大阪維新の会」が「教育基本条例案」「職員基本条例案」を提出しようとしています。

それに対し明日、大阪の仲間たちは以下の取組みをします。東京からも駆けつける方がいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆9月20日(火)  大阪府議会開会初日行動!

○(午後4時~ <府議会各会派への要請行動>)
○「君が代」条例撤廃! 「教育基本条例」「職員基本条例」を許すな! 府庁包囲行動
 18:00~  教育塔前集会
 19:10~  府庁包囲デモ
場所 大阪城公園 教育塔前広場  
   地下鉄谷町4丁目駅⑨番出口より、大阪歴史博物館の向かい
主催 「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪・全国集会実行委員会

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『「君が代」を起立して歌え?!立たないとくび?! 「君が代」強制大阪府条例はいらん!9・24全国集会』

<日 時> 9月24日(土) 13:00~16:00
<場 所> サーティホール
    (大阪府・大東市立総合文化センター大ホール)
<参加券> 1000円(集会へのカンパも含みます)
<主 催> 「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪
     全国集会実行委員会

2011/09/19

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第58号)

地裁判決へ向けて争点と運動の結節点!!
教育の自由を保障し、全ての処分を取り消すために
最高裁大法廷へ向けて率直に自由を語ろう


~最高裁第一小法廷の弁論決定に当たって~

  報道によると、最高裁第一小法廷は11/28に河原井・根津停職処分取消訴訟について弁論を開くという。民事訴訟法第319条は上告棄却する際には弁論を 経ないでよいとされている。原審破棄の時に弁論を開くので、停職処分を是認した3・25高裁判決(加藤裁判長)が見直される可能性がある。歓迎だ。今後、 他の訴訟でも弁論が開かれる可能性がある。
 3・10高裁判決(戒告・減給取消)、3・25高裁判決(停職是認)、第一波最高裁判決(戒告・減給 是認)という裁量権逸脱・濫用問題の不整合を最高裁は何とか解決しようとしている。全ての処分を取り消させるために、今必要なことは圧倒的な声を挙げるこ とだ。10・23通達下で苦しめられた者、不起立した者も起立した者も、戒告処分を受けた者も減給処分を受けた者も停職処分を受けた者も、そして処分を受 けなかった者も、勇敢にも最高裁まで闘って不当判決を受けた方々、今も下級審・最高裁で裁判闘争を継続している者も、提訴に至らなかった者も、何よりこの 運動に関わってくださっている多くの市民の方々も、ぜひ声を挙げて欲しい。

裁量権問題から教育の自由へ

  では、何を語るのか。児童・生徒、学校とそれにつながる日本の社会について、大阪の「君が代」強制・免職条例について、教育のあり方と教職員の果たすべき 役割について、そして強制・処分と自由について。「正しい教育をしたいという思いからの行動」が何で処分に値するのか。「子供に考えること、自分で判断す ること」を提起したのが処分に値するというのか。処分の不当性、裁量権の逸脱・濫用を語れば、それは教育の自由(憲法23・26条、教育基本法、権利条約 など)に向かうはずだ。全ての処分は「憲法に適合しない」、「憲法・法律の解釈適用について」第一波最高裁判決(全ての小法廷に関わっている)は間違って いることを認めさせるためには、大法廷を開くしかない。第一小法廷が弁論を開くのは歓迎だが、問題の核心である強制のシステムを断罪し教育の自由保障を判 定させるためには大法廷が必要だ。それによってこれまで是認された処分を取り消させることができる。

最高裁に迫る判決を

  地裁判決まで2ヶ月を切ったが、他の下級審裁判と同様、極めて重要な意味をもっていると思う。あれこれの最高裁判決があるからといってあきらめるわけには いかない。そもそも、旭川学テ最高裁判決は正確に適用されていない。この問題で、教育の自由の憲法判断を「上告事由に当たらない」としたことの不当性が浮 かび上がってくる。
 一審・二審で着実な前進を積み重ねれば、最高裁も無視できないだろう。

地裁民事19部に、公正な審理、判決を求める賛同署名
~9月末、第1次しめきり、よろしくお願いします~

今後の予定 報道
*東京「君が代」裁判一次訴訟 最高裁要請 9/20 14:40 東門
*都教組八王子・3人の裁判 新たな闘いの前進をめざす集い 
9/22 18:30 労政会館
*米山処分取消訴訟 高裁口頭弁論 9/27 15:30 822号
*東京小中「君が代」裁判 高裁口頭弁論 10/11  
*東京「君が代」裁判三次訴訟 地裁口頭弁論 10/14 15:00 527号
累積加重処分取消訴訟 地裁判決 11/17(木) 13:30 527号

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2011/09/13

反撃(③「大阪不条例はいらん!9・24全国集会」へ)(34)

渡部です。

本日(9月12日)、東京地裁で、第二次再雇用拒否裁判・第9回弁論があり、弁護士2名と原告1名の陳述がありました。以下それを間単に紹介します。

①M弁護士は、国際自由権規約18条の「思想・良心の自由」と「子どもの権利条約」に関して、次のようなことを述べました。

「国旗国歌についての思想・良心が、18条の保障する思想・良心に含まれることは、自由権規約委員会が、1996年ザンビアの政府報告に対して示した総括所見からも明らかです。すなわち、委員会は、『締約国の学校に入学する条件として、国歌を歌い国旗に敬礼することを求めることは、不合理な要求であり、規約18条に合致しない』とし、ザンビアの生徒に対する国旗・国歌の強制を18条違反としました。」

「自由権規約18条2項は『自ら選択する宗教又は信念を有する自由を侵害するおそれのある強制』を禁止しています。・・・・・原告らは不起立の事実のみをもって採用拒否されてえおり、被告は、雇用剥奪の脅しによって、原告の信念に反する起立・斉唱を強制しています。このような措置が18条2項で禁止される強制に当たることは明らかです。」


「18条3項は、『宗教又は信念を表明する自由』について、法律による制約が許容される要件を規定しますが、・・・・委員会は、2006年、韓国で良心的兵役拒否が認められなかった個人通報事案において、『韓国政府は代替措置によりいかなる不利益が生じるかを示しておらず、また、徴兵制度の土台を損なうことなく不公正・不公平のない代替措置を講じることは可能であり、現に広く行われている』として、18条3項違反を認定しました。


「(子どもの権利条約に関して、生徒への強制の実態を紹介し)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その結果、生徒にも起立斉唱の強制が及んでいるのは明らかであり、むしろ10・23通達の真のターゲットは生徒です。子どもの権利条約14条は、児童の思想・良心・宗教の自由を保障しています。・・・都立高校には、外国人生徒も相当数おり、中でも、中国、韓国・朝鮮出身の生徒が多くを占めます。これら外国人生徒の文化的アイデンティティに何らの配慮も代替措置も講ずることなく、事実上、彼らにとっては外国の国旗国歌であり、出身国によっては強い抵抗感を持つ可能性のある日の丸君が代に対し、起立斉唱を強制しているのです。」

②K弁護士は、憲法14条(法の下の平等)に関して次のように述べました。

「本件では、採用拒否などになった教員らは、全員が既に述べた信条を有しており、その信条が不起立等によって『あぶり出され』てしまいました。そして、その信条があぶり出されてしまった教員らは全員採用拒否などになり、一方、不起立等に及ばずにその信条があぶり出されなかった教員らは、希望すれば全員採用されました。このような状況下では、個人の内心における『信条』それ自体を理由として、別異取扱を行ったことは明らかです。」


「被告による原告らの本件採用拒否等は、憲法第14条第1項後段の『信条』による差別に該当し、かつ、その合理性が認められないのであって、原告らの平等権を侵害するものとして、違憲になります。」

③原告Sさんの陳述は「憲法遵守という義務」の中で仕事をしてきたことを強調するものでした。

「10・23通達が出るまでは、本当に自由な雰囲気のもとで、のびのびと活動や授業ができました。・・・・10・23通達について校長と職員会議で話し合いを重ねる中で、校長の、すなわち都教委の意向がはっきり分ってきました。都教委の意向は、個々の考えや思想はどうであれ、全員を起立させて有無を言わせずに『君が代』を歌わせるというものでした。そして、職員会議も話し合いの場ではなく、管理職の意向の単なる伝達機関にしようという意図がはっきりとみえてきました。」


「私は、憲法を遵守しなければならないという義務の中で、それまで仕事をしてきました。そして、卒業式当日の不起立も憲法で保障されている思想・良心の自由を生徒たちに保障するための行動であり、今でも立てないという生徒がクラスの中にいればとってきた行動です。結局は、生徒たちの保障されている権利をも踏みにじることになる事柄をなぜ職務命令で私たちに強制できるのか納得できません。」

東京の10・23通達が出されてから8年目。最高裁不当判決と大阪府条例などが出されていますが、東京ではまだまだ粘り強く裁判闘争が闘われています!!

<自らの力と仲間を信じ、あきらめることなく闘いを貫く>ことが最後の勝利につながると思います。



2011/09/12

累積加重処分取消裁判を支援する会 ニュース(第57号)

地裁判決へ向けて争点と運動の結節点!!
座視して判決を待たず

最高裁大法廷へ向けて一・二審で前進を勝ち取る

  第一波最高裁判決(5/30~7/19)は、憲法19条について一律起立斉唱は思想及び良心の自由を侵害しないとした。それは「慣例上の儀礼的な所作」で あるから世界観や歴史観とは直接に関わらないし、国旗国歌への「敬意の表明=間接的制約」も式の「秩序を確保」し「円滑な進行」という必要性・合理性があ り職務命令は合憲であるとした。では、それを強制、思想及び良心の侵害と受け止める者は忍従するか、退職するか、それとも不服従によって累積加重処分を受 けるか、ということである。大阪府の方では君が代斉唱を「条例上の規定された義務」として累積加重処分の行き着く先=免職までも決めようとしている。“法 律で愛の形を決めないで! 通達で式の形を決めないで! 条例で職の形を決めないで!”ということである。
 教育の自由(23条・26条)についてはもっとひどい判決内容になっている。最高裁は居丈高にも「上告事由に該当せず」として門前払いした。「事実誤認」だとか「単なる法律違反」だと断定して、それらは下級審の問題とした。          
 市川須美子教授は指摘している。
  「思想・良心の自由主張は、基本的には個別義務免除を求める主張であり、義務賦課のシステム自体の適法・違法を問わないのである。・・しかし、教育の自由 を主張する自主性擁護的教育裁判の現状は、最高裁学テ判決以降憲法裁判としての展開はほとんどなく、せいぜい行政の裁量濫用の段階での争いになってい る。」(「教師の思想・良心の自由と教育の自由」『法律時報79巻2号』)
 10.23通達、職務命令による職務専念義務下の強制メカニズムを解明するには校務としての児童・生徒との関係を追及するのが必須である。
 このような最高裁に対して、第二波では大法廷を開かせ、口頭弁論を行わなければならない。そのためには一・二審の事実認定段階で前進を勝ち取ることが特に重要である。

裁量権逸脱・濫用課題
~ハードルの高さを知らなければ越えることはできない~

  上記のように最高裁は上告棄却・原審確定の判決を出した。思想良心の自由については最高裁独自の論理展開を明示した。教育の自由等「その他の上告理由」に ついては却下し判決文上には独自の論理展開は示さず原審を是認した。つまり、それぞれの戒告処分を確定したのである。裁量権についても最高裁がどう審理し たのかは明示されていないが、それぞれの事案における戒告処分について裁量権は「判断されていない」のではなく逸脱・濫用を認めなかったのである。最高裁 は裁量権逸脱・濫用課題を留保したり、下級審判決を待って判断しようとしているのではない。最高裁が原審確定で戒告処分を是認したことを徹底的に批判して いかねばならない。
 今後、小法廷で裁量権逸脱・濫用により戒告処分を取り消す判決を出すなら、第一波判決との間で法の下の平等に反する事態を引 き起こすであろう。最高裁はおそらくそのようなことをしないだろう。小法廷では少なくとも戒告処分については裁量権逸脱・濫用を認めないだろう。このハー ドルを越えねばならない。戒告、減給、停職全ての処分における裁量権逸脱・濫用を確定し、処分を取り消させるためにも、重大な判決の変更を求めて大法廷を 開かせなければならない。(大法廷で審理される案件:憲法その他の法令の解釈適用について、意見が前に最高裁判所のした裁判に反するとき)

地裁民事19部に、公正な審理、判決を求める賛同署名
~9月末、第1次しめきり、よろしくお願いします~

今後の予定 報道
*再雇用拒否撤回二次訴訟 地裁口頭弁論 9/1215:00 103号
*都立七生養護ここから裁判 高裁判決 15:00 101号
*早川公務災害裁判 判決 9/14 15:00 809号
*都教組八王子・3人の裁判 新たな闘いの前進をめざす集い 9/22 18:30 労政会館
*米山処分取消訴訟 高裁口頭弁論 9/27 15:30 822号
*東京小中「君が代」裁判 高裁口頭弁論 10/11  
*東京「君が代」裁判三次訴訟 地裁口頭弁論 10/14 
累積加重処分取消訴訟 地裁判決 11/17(木) 13:30 527号

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2011/09/11

反撃(③「大阪不条例はいらん!9・24全国集会」へ)(33)

渡部です。

前回のメールで、都庁前早朝宣伝(9月8日)の際、<オリンピック招致委員長に石原がなったことの問題>(訂正:委員長ではなく会長でした)について、批判したことを報告しました。

本日(9月10日)の「朝日」<東京版>に、定例記者会見(9月9日)での石原都知事の次のような言葉が紹介されていました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
―五輪招致の世論を盛り上げる知事の構想は。

「あんまりないね。大前提に、JOC(日本オリンピック委員会)がもっとしっかりしないとね。『(都に)何でもかんでもお願いします』、乳母日傘で。東京は、そこまでの責任ありませんよ」


「森(喜朗)君みたいな立派な政治家がいるんだからね、そういう人にものを頼んで、総力戦というものを構築して行くの、これJOCの仕事じゃないですか。もちろん、できること、東京もやりますよ。だけど、やっぱりね、『よろしくお願いします』とうことじゃ物事済まないんでね。やっぱり相当JOCがしっかりしなきゃだめだね。」

―招致委の会長に石原知事が就任した。

「こういう問題についちゃね、(中略)もっと適材適所というかね。僕は大体、IOC(国際オリンピック委員会)のどの男がどの国の人間で、どのスポーツの代表だかさっぱりわからないんで、(中略)初めて会った人間に抱きついてね、よろしくお願いして、そんなもんで済むわけねえだろう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここに見られるのは、

  1. 自分が言い出しておいて旗色が悪くなると(震災・原発事故の復興・収束のメドがつかない、世論が盛り上がらない)他人のせいにする無責任な石原の態度
  2. 石原自身の投げやりな態度(すでに放棄試合になったのか?)、

です。

またここでは、本人が掲げた「大震災からの復興」などというスローガンも結局は自己の政治利用のためだったということが間接的に暴露されているということです。

最後に述べている「そんなもんで済むわけねえだろう」に至っては、まるで(最近問題になっている)○○○の口調です。これでは東京・日本の恥さらしになるだけでしょう。

これでもJOC職員や都庁職員は協力するのでしょうか。あるいはやる気になれるのでしょうか。すでにハシゴははずされていますから、協力しない方がいいでしょう。

一方大阪では現在、橋下への反撃の動きが強まりつつあります。ある職場では教員は一人をのぞいて全員「府条例反対署名」に署名したという情報も入ってきています。



2011/09/09

反撃(③「大阪不条例はいらん!9・24全国集会」へ)(32)

渡部です。

本日(9月8日)早朝、都庁にて、「河原井さん根津さんらの『君が代』解雇をさせない会のチラシまきがありました(参加13人)。夏時間+省エネのせいか、チラシまきを始めた朝8:00頃には、都庁職員の約半数はすでに出勤していたようです。

チラシは<「君が代」強制大阪府条例を通してはならぬ!>というものでした。

マイク宣伝では、何人かで

  • 東京の「君が代」強制が大阪の先駆けとなったこと、
  • 「日の丸・君が代」強制下の東京の学校現場の実情、
  • 最高裁判決はあったが私たちは引き続き反対を続けて行くこと、
  • オリンピック招致委員長に石原がなったことの問題、

などを訴えました。

 私はオリンピックの件で、

  1. 彼は、招致失敗にもかかわらず責任もとらなかったこと、
  2. 彼は、オリンピック精神にもっとも反する人間であること、
  3. 彼は、大震災に対しては「天災」と被災者を冒涜し、今度は大震災を口実に自分のために招致活動をしていること、
  4. 都民は「性懲りもなく」と冷ややかにみていること、
  5. 都職員は協力しないのが一番だということ、

を訴えました。

その後、都教委定例会を傍聴しました(傍聴者私たち3人+3人)。その中では高校入学者選抜が話題になり、竹花委員が「推薦入試」の抜本改革を求めました。そうしたところ、新しく委員になった川淵氏が次のようなことを述べました。

「<進学指導重点校>というネーミングがあるが、これは予備校のような印象を受ける。これでは生徒も夢も持てないのでは。大阪では<グローバル社会に対応できる人材育成>ということを言っているようだが、そのような学校が必要では」

これを聞いて私は、川渕氏は大阪の『教育基本条例』を知っており、その方向に賛成しているのかと思わざるを得ませんでした。

終了直前、教育委員の<報酬>のことが話題になりました。竹花委員が、「新聞にこのことが載ったので、知り合いから、定例会に欠席しても報酬がもらえるのか」と電話が来たというので、都教委の事務方が答えました。(事務方は十分に答えを用意してきていました。)(明らかに傍聴者を意識してのやりとりだったと思います)

それによると―、「基本的には勤務日数に応じてとなっているが、<条例>で特別の定めをしてもよいとなっており、都では<月額制>になっており、それは平成23年2月9日の東京高裁での判例でも認められている。(私は知りませんでした)

業務内容も決して会議に限られていない。集中討議とか、知事との懇談とか多岐に渡る。こちらからお送りし目を通してもらう資料も多数ある。日常的に24時間365日(!!)考えてもらっている。(その割には、いつもつまらない議論、そんなことも知らないのかというような質問、しか聞いたことがない)

また、教育委員になれば制約もある。だから当然の額だと考えています。(と、これだけ教育委員をヨイショしました)

そこで、傍聴を終えて退出する際私は、「あなたたちのために、現場はストレスだらけだ!」と大声で彼らに言いました。すると都教委の係りの人が「静かにして下さい」と言ってきたので、「もう会議は終わったのだろう」と言い、さらに「ストレス、ストレス、現場はストレスが一杯だ!」と言って出てきました。(一緒にいた根津さんやKさんも強く抗議しました)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夜、都教委包囲ネットの『大阪府教育基本条例』の学習会をしました。

橋下知事は、「民意」とか「民の力」とかいう言葉を使いながら、その実「独裁政治」をやろうとしていることがよく分かりました。(こういうのをデマゴギーというのですね)

また、「加速する昨今のグローバル社会に十分対応できる人材育成を実現する教育」という言葉に典型的に表れているように明らかに「財界の教育要求」を前面に出していることも分りました。だから、彼は「強気」でいられるのですね。

橋下は最近ハシストと呼ばれるようですが、ファシスト・ヒトラーもドイツの財界と結びつき、デマゴギー(国家「社会主義」などという言葉に表れている)で独裁政治をやり12年間で破綻しました。しかしその間、きわめて多大な犠牲を生み出しました。

多大な犠牲が出る前に、ハシスト橋下の暴走を一般ピープルの連帯した力で食い止めましょう。



2011/09/08

9.8都庁情宣

9.8都庁情宣のちらしです。


f20110908へのリンク



2011/09/05

累積加重処分取消裁判を支援する会 ニュース(第56号)

地裁判決へ向けて争点と運動の結節点!!
第一波最高裁判決に対する実践的批判

いくつかの論調

最高裁判決が出されてからいくつかの見解が公開されている。散見したところ、以下の緒論が見られる。

  1. 勝野正章「『日の丸・君が代』最高裁判決で問われる学校観」(『世界2011.8』)
  2. 西原博史「『君が代』不起立訴訟最高裁判決をどう見るか」(『世界2011.9』)
  3. 土屋英雄「『国旗・国歌』は『強制可能な公的利益』か」(『法律時報2011.9・10号』)
  4. 斎藤貴男他4名「最高裁判決を読んでの私の意見」(パンフ「『日の丸・君が代』強制反対 最高裁は大法廷を開き、口頭弁論を」)

  ここでは全面的な検討はできないが、②については論者の学校教育の「対立関係」規定、即ち「教育行政<対>教師」、「教育行政・教師多数派<対>教師少数 派・子ども・親」という枠組を固定するところから、地方行政権力の強化を容認している。今日、教育基本法の実働化や地方自治体・地教委の暴走ともいえる動 向の中では危険な側面をもつ。また、「少数派」の思想・良心を取り上げるのに、「教育委員会側の権力策動を重視しない」「東京においては教師の側の運動論 的な盛り上がりがむしろ認識を妨げている」と、ことの本質を見ない見解を吐露している。一方では、最高裁が「敬意の表明」という「間接的制約」を認めたこ とを思想・良心に関わる「重要な一歩」としている。
 ③は、国際的動向から最高裁判決を批判し、自由権規約など国際条約の意義から今後の動向を予見するものである。ただ、竹内裁判官の補足意見を取 り上げる中で、論者が中国「義勇軍行進曲」と日本国「君が代」を同列において論じているのは、強制・排外主義を指摘する意図は認めるが、二つの「国歌」に 対する歴史認識の点で疑問である。

現場からの実践的批判

 学者や評論家ではなく、弁護士でもない私たちは、より教育実践的に対応したい。まず、判決は起立斉唱が「慣例上の儀礼的な所作」であるから通 達、職務命令は「直接に思想・良心を侵害しない」とした。つまり、起立斉唱は「法律・規則上の規定された行為」ではないと言うこと。通達、職務命令によっ て強制され、それに従わなかったから処分されたことが明白となった。「慣例」と認めるか否か、「所作」を行うか否か、ここに対立、論争があることを最高裁 は認めたことになる。
 次に判決は国旗国歌に対する「敬意の表明を含む行為」と認めた。最高裁は避けたのであろうが、シンボルである国旗国歌への「敬意の表明」はその 本体である日本国の象徴天皇制国家としての側面への忠誠表明である。これは旭川学テ判決がいう特定の認識を教え込むこと、教える側には柔軟性、裁量の余地 がない形態であること等が導かれる。
 例えば、起立するかどうか、斉唱するかどうかの組み合わせでは少なくとも4パターンがある。<起立・斉唱><起立・不斉唱><不起立・斉唱> <不起立・不斉唱>である。<国旗に正対するかどうか>まで加えるとパターンはさらに増える。少なくとも指導対象である児童・生徒には離席、退場の自由が ある。都教委も「子どもには強制しない」という。<離席・退場>の可能性も含めると選択肢は多様化する。教職員はこのような多様な考え、行動を示すことに よって「公平な判断力を養う」態度を身につけさせることができる。これこそが教授の自由であり、学習の自由である。ついでに言えば、私が宮川反対意見中の <教員に場外の役割を与える>ことを批判しているのは、そのような職務命令によって「児童・生徒との直接の人格的接触」をさせないことにより教育活動その ものを否定するからである。教職員が、強制・処分を避けるため自主的に「会場に入らない」(休暇、場外勤務等)こととは別である。
 判決は、式の「秩序を維持」し「円滑な進行」という必要性、合理性のために「敬意の表明=間接的制約」を容認した。「秩序を維持」することは一 律起立・斉唱によって一糸乱れぬ「所作」をさせることを意味し、「円滑な進行」とは起立斉唱に疑問をもち態度を保留・変更するのを許さず追従を意味するの であれば、最早それは教育ではなく感化である。

第二波最高裁判決に向けて

 最高裁は教育の自由(憲法23・26条)については「上告事由に該当せず」として取り上げなかった。そのため不起立・不斉唱・不伴奏行為を思想 良心の自由の面から判断した。特に第一小法廷の金築補足意見は「当該外部行為が一般的、客観的に意味するところに従って判断すべきと考える。」「本人の主 観的判断に委ねてしまうという問題点を少しも解決していない」と断じている。そして「上告人らは、教職員であって、法令やそれに基づく職務命令に従って学 校行事を含む教育活動に従事する義務を負っている者である」として「制約を正当化」している。教育の自由への行動を明確にし、それによって処分が裁量権の 逸脱・濫用であることをも展開する必要がある。私の場合、戒告、減給、停職という累積加重処分を受けてきたが、不起立・不斉唱の回を重ねるに従って、より 正確に生徒に多様な考え、行動を示そうという思いは強くなった。去年不起立して今年は起立するなどということは論理展開の外であった。何より恐れたのは、 その時になって動揺し躊躇し生徒に自由の意義が伝わらないことだった。一審判決がどうであれ、二審高裁さらには第二波最高裁判決に向けて言わなければなら ないことは多い。

地裁民事19部に、公正な審理、判決を求める賛同署名
~9月末、第1次しめきり、よろしくお願いします~

今後の予定 報道
*再雇用拒否撤回二次訴訟 地裁口頭弁論 9/12 15:00 103号
*早川公務災害裁判 判決 9/14 15:00 809号
*米山処分取消訴訟 高裁口頭弁論 9/27 15:30 822号
累積加重処分取消訴訟 地裁判決 11/17(木) 13:30 527号

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