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2012/04/07

2012年春の闘い(32)

渡部です。

本日(4月5日)東京にて、卒業式における不起立者3名(いずれも戒告)に対する「再発防止研修」が開かれました。

抗議集会に集まった人は約80名。道路の反対側には公安警察が6人(これまでは2人)。研修センター入口付近には都教委が12人(これまでは4人)。いかに抗議行動を警戒していたかということです。

抗議集会が始まる前から居並ぶ都教委の役人に対し、都教委のやっていることがいかに異常なものであるかという抗議の声がそれぞれの参加者からあげられました。それに対し都教委の役人たちは押し黙ったまま立っているだけでした。

集会では抗議のシュプレヒコールの後、弁護団から抗議と中止を求める「申入書」が読み上げられ、都教委に手渡されました。

そこには、次のような記述がありました。
少し長くなりますが、特に、今回の研修の特徴と本質が述べられている部分を以下に紹介します。

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従来の戒告処分を課された者に対する再発防止研修は、地方公務員法(服務規律)についての抗議と受講報告書の作成にとどまっていました。
しかしならがら、今回、被処分者に対する処分は戒告にとどまっているにもかかわらず、

①服務事故を起こすに至った状況を振り返り、その原因・理由について
②服務事故を起こしたときの気持ちはどのようであったか、その時の気持ち
③起こした服務事故に対して、現在の気持ちや考えをそれぞれ記述させる受講前報告書の提出及び集合研修のほかに個別研修を義務付けるなど従来の処分に対する再発防止研修の枠組みを変えています。

このうち、卒業式等においてどのような原因・理由で起立しなかったか、これは、被処分者らの思想の内容を記述させるものであり、思想の告白の強制を禁ずる憲法19条との関係で問題があるものと言わざるをえません。

また、全体を通じて起立しなかったことが誤りであったことを認めさせようとする意図のもとに設問が設けられていることは明らかですが、それはとりもなおさず、思想の変更を迫るものであり憲法19条が禁じる公権力による思想の強制に踏み込んだ内容となっており、到底容認できるものではありません。

貴教育委員会が実施しようとしている服務事故再発防止研修は、 いまや職務命令が自己の思想内容、信条に反すると表明する者に対して、 「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、 自己の非を認めさせようとするなど、 公務員個人の内心の自由に踏み込み、 著しい精神的苦痛を与える程度に至るもの」であり、 研修自体が違憲違法の問題を生じるものとなっていると 言わざるをえません。
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再発防止研修は、従来9時から11時ころまででしたが、今回は12時30分まででした。

3人が研修センターに入っていった後も、抗議のシュプレヒコールが続けられ、その後彼らが出てくるまでしばらく解散となりましたが、残った抗議者らはそれぞれ思い思いに居並ぶ都教委の役人に対して約2時間抗議を繰り返しました。

かつて、再発防止研修が授業と重なり、授業を優先させために6か月の減給となったたFさんは、説得力ある話をたくさんしてくれました。それを再現できないのが残念です。しかし、都教委の役人は黙って聞いていましたので何人かは心に残ったのではないかと思います。

そんなことをしている時、男子高校生4人が通りかかり、何が起きているか知りたそうにしていましたので、私がそばに行き、「君たちは『君が代』の歌詞の意味を知っているかい」と聞きました。すると4人とも「知らない」と言います。そこで歌詞の意味(天皇主権)を話し、「今の日本は天皇主権なのか国民主権なのか」と聞くと、声をそろえて「国民主権」と答えました。「その『君が代』を起立して歌わなかったというので先生たちが処分されたんだよ」と話すと「ええそうだったの。かわいそう」と言いました。「学校でも友達や先生と話してごらん」と言うと、「そうしてみる」と言って去っていきました。

この様子を都教委の役人も見ていましたので、私は彼らに言いました。

「ほら、意味も分からないまま歌わせられているんだ。私たちが卒業式の際にビラを撒いたら、どこの学校の管理職も、『都教委に言われた』と言って『生徒にはまかないで下さい』と言ってきた。なぜ、教職員や保護者には撒いてもいいが、生徒には撒いていけないのか。あなたたちは生徒に本当のことが知られるのが怖いからそう言うのだろう。あなたたちはそういう後ろめたいことをしているのだ。」

12時30分すぎ、3人の被処分者が出てきました。うち2人が以下のような報告をしてくれました。

<Tさん>
地公法と学習指導要領などの講義だった。反省を迫られたり、署名を強制されたりはしなかった。ただ、「ふりかえりシート」なるチェックシートを鉛筆で書かされ、それに捺印を要求された。自分は「鉛筆で書いたものに捺印をしない」と言ったが、校長からも捺印を求められ、捺印した。(これがどういう意味なのかはわかりませんでした)

<Nさん>
研修という名に値しないもの。成り立っていない。形式的で効果の低いものだった。電子黒板やホワイトボードがあったが、講師はただ原稿を早口に読み上げるだけ。質問にも「時間がない」と言って答えない。「ふりかえりシート」は小テストのようなもので、お粗末なもの。

その後の個別研修は独房に連れて行かれたようなもの。10人くらいの役人が自分の周りを取り囲んで、廊下にも張り付いている。トイレの中まで入ってきた。職務命令で「文化祭の時に警備に当てられたのも職務命令か」と聞いたら「そうだ」という答えだった。では「それも処分するのか」と聞いたら質問を遮り、「人事部に聞いてくれ」と言う始末だった。

本日の研修は以上でしたが、この後、<所属校での研修>がありさらに2か月後にまた<研修センターでの研修>があるということです。まさに<研修>とは名ばかり、<思想転向強要・パワハラ・人権侵害・嫌がらせ>以外の何物でもないことがよくわかりました。

最後に参加者で「これが新たな闘いのスタート!!」ということを確認し、力強く抗議のシュプレヒコールを上げ、散会しました。



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