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2012/07/19

2012年「8・31都教委包囲行動」へ(6)

渡部です。

本日(7月18日)東京高裁(大竹たかし裁判長)で、『君が代不起立個人情報保護裁判』の判決がありました。控訴人(原告)25名。判決は棄却でした。

「支援する会」の<傍聴ガイド>によりますと、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本件裁判は、2006年春以降、(神奈川)県教委が、「君が代」斉唱時に不起立であった教職員の氏名を、校長から経過説明書と呼ばれる書式で、収集していることに対して起こされた裁判です。

神奈川県個人情報保護条例は第6条で思想信条情報の収集を「原則禁止」しており、氏名収集はそれに違反していると考えたからです。
(以下略)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということです。

そして、主な<争点>は以下の3点です。

①氏名収集は思想信条情報であるか。(地裁はこの点は認めました)(最高裁もこの間の判決で不起立は世界観・歴史観に由来する行為と述べています)
②条例6条の「例外規定」を認めるか否か、具体的には「職務命令が有ったか否か。
③条例8条3項には、「実施機関は、個人情報を収集するときは、本人から収集しなければならない」とあるが、本件では誰も同意などしていず、収集することさえ伝えられていない。

しかし今回の判決は、控訴人(原告)らの訴えをいずれも退けた、「一審よりもはるかに反動的な判決」(弁護団)でした。

とりわけ、①に関しては相当大きな問題です。
判決文には次のように述べられています。(とても回りくどい悪文です)

「学校の儀式的行事である卒業式等の式典における国歌斉唱時の起立行為は、一般的、客観的に見て、国旗及び国歌に対する敬意の表明の要素を含む行為であって、そのように外部から認識される行為であるとしても、これらの式典における慣例上の儀礼的な所作としての性質を有するものであり、かつ、そのような所作として外部からも認識されるものというべきであるから、それ自体が特定の思想又はこれに反対する思想の表明として外部から認識されるものと評価することは困難であり、『日の丸』や『君が代』に否定的な歴史観ないし世界観を否定することと不可分に結び付くものということはできず、起立行為を求めることも、そのような歴史観ないし世界観それ自体を否定するものということはできない。・・・・したがって、本件不起立情報は、本件条例6条1号所定の個人情報に該当しないものというべきである。

つまり、「不起立」情報は思想信条に関わる情報ではないというのです。弁護士も述べていましたが、これでは、教員だけではなく、生徒保護者はもとより、すべての人々の不起立情報が思想信条の情報にあたらないとして収集され、結局は「非国民」扱いの対象となってしまうでしょう。

②の「職務命令」について。
神奈川ではこれまで、東京のように個々人あてに書面で出されてはいませんでした。

にもかかわらず、各学校で校長が、教育長通知(校長宛)を説明、読み上げ、配布、指示・指導をしたので

「職務命令として、・・・起立を求める指示・指導をしたものと認めることができる」

と述べています。

これも段階を画した反動的な見解です。

③については、「本人から収集」でなくともよい、と簡単に切り捨てています。

「・・職員に対する指導はもとより、学校など教育機関の管理に関する事務、その職員の任免その他の人事に関する事務を適正に遂行するためには、処分行政庁において本件不起立情報を収集する必要性が否定されるものではないというべきである。」

大竹裁判長は「次期最高裁判事」と言われているようです。
まさに、行政権力の代弁者のような、最低最悪の反動判決を書いたものです。

しかし報告集会では、原告の方々からこの判決に対する大きな怒りと引き続き闘う強い決意が多数出されました。

叩かれて、叩かれて、叩かれて、強く、強く、より強くなるピープルズパワー!! でしょうか。

(なお、報告集会では、東京における高校の日本史教科書採択への圧力も紹介されましたが、次回に譲ります。)



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