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2013/09/12

都庁前通信

F20130912

「はだしのゲン」閉架措置 市民の声に撤回

 島根県松江市教委が漫画「はだしのゲン」(中沢啓治作)は小中学生には「過激」として図書室での閲覧を制限した問題で市民から批判が起き、その声は全国に広がり松江市教委に寄せられた。それに対し松江市教委は、8月26日の教育委員会で閲覧制限を撤回した。
 ことは昨年8月、「はだしのゲン」は「ありもしない日本軍の蛮行が描かれており、子どもたちに誤った歴史認識を与える」から図書室から撤去せよとの1件の陳情に始まった。それに対し12月市議会は全会一致で不採択としたが、一部議員が「不良図書」として蒸し返し、市教委は漫画の内容を確認。委員会事務局は「旧日本軍がアジアの人々の首を切ったり、女性が性的乱暴をされる場面など過激シーンがある」として小中学校の校長会に閉架を要請した。

■小中学生にとって、「はだしのゲン」は長いことベストセラーである。学校の図書室に置かれた「はだしのゲン」は大勢の手に触れ、傷みが激しい。世界の約20ヶ国で翻訳され、世界にむけて戦争の悲惨さと原爆被害の実相を伝える貴重な作品、また困難な中で前向きに生きる人間賛歌として高い評価を受けている。子どもたちが戦争の事実を知るのは「はだしのゲン」からというのが圧倒的な現実なのだ。
 東京新聞は8月21日社説で「残虐とも思える描写も確かにある。しかし、子どもたちは、それも踏まえて物語を貫く平和への願いや希望を感じ取り、自分の頭で考えながら、ゲンと一緒にたくましく成長を遂げている。大人たちがやるべきなのは、目隠しをすることではない。子どもたちに機会を与え、ともに考えたり、話し合ったりしながら、その成長を見守ることではないか」と批判した。
 私たちが都教委の君が代起立斉唱の強制に反対してきたのもまさに、子どもたちから考える機会を奪うことになるからです。

■この陳情者やそれに同調し、あるいは屈した人たちが暴力やセックスが漫画や動画、ゲーム等に氾濫していることを「過激シーン」だとして問題にしたことを聞いたためしはない。
 一人の陳情者によって教育委員会が動く例は、東京にもしばしば見受けられる。自民党や都教委の考えに沿わない陳情や要請については無視し、まともな回答さえしないにもかかわらず、都合の良いそれであれば利用し、便乗する。都教委が10・23通達を発する発端もそれであった。実教出版「高校日本史A」「高校日本史B」の使用を禁じる今回の都教委「見解」については、批判の請願や要請が多数寄せられたが、都教育委員会は公開の定例会で一切の論議をせずに居直った。
 松江市教委が市民からの批判に最終的には居直らなかったことと比べると、都教委の悪質さは群を抜いている。それに対し、私たちは黙らない。



大阪府教委 実教出版「日本史A」「日本史B」を条件付きで採択

 実教出版「日本史A」「日本史B」が国旗国歌法に関する項で「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述したことに対し、都教委は「使用は適切ではない」との「見解」を示し、実教出版を選定する学校を0にした(6/27)。それに同調して、大阪と神奈川が同様の動きをした。
 大阪府教委はその記述が「一面的」との見解を校長に通知(7/9)。大阪は東京ほど禁止を迫る通知ではなかったことから、実教出版を選定した学校が8校あった。そのことに関し、大阪維新の会府議団が府教委に圧力をかけたという。
 圧力の中、実教不採択が危ぶまれたが、30日に開かれた府教育委員会は実教出版を選定した8校について、条件付きの採択をした。「起立を求める職務命令は裁判で合憲となった」などを教えることを条件としたのだ。8校の選定理由は、「記述が平易で使いやすい」というものだった。
 委員会を傍聴した人の話では、「審議が紛糾し、休憩をはさんで2時間あまりの時間をかけた。中原教育長は『府教委に採択権がある』ことを何度も強調し、実教出版を選定した学校の決定を強引に覆そうとしたが、教育委員から『現場の選定を覆すことは大変ハードルが高い』とか『現場の意見を尊重したい』などの意見が相次ぎ、結果的には実教出版も含め、学校の選定どおりに採択されることになった」とのこと。
 大阪の教育行政も悪質さにおいて東京と肩を並べるが、中原教育長の発言に反対し議論をする教育委員がいて時間をかけて議論する点で、はるかにまともである。

◆8月22日の都教育委員会定例会報告◆
またも、意見表明をしない教育委員たち
それを指摘した傍聴者には「退場」命令

 議題の一つが、高校教科書採択だった。都教委が「見解」を出したことで、実教出版の日本史を選定した学校はゼロだった。これを採択するという。
 また、この議題の中で「見解」の撤回と謝罪を求める請願が前回の定例会以降、さらに101件も出されたことが報告された。それらの請願に対し、前回と同じように、撤回・謝罪はせず、「都教委の考え方と異なるものであり、…教科書としては適切ではない」。だから、「『見解』を議決した、と回答をする」と木村委員長。それに対し「この通り出してもらって結構」と竹花委員。その言葉を受けて木村委員長、「ではいいですね」で議事終了とするつもりのようだった。
 傍聴者の一人は、「委員の皆さん、意見を表明すべきでしょう。それが教育委員の仕事でしょう。意見を聞かせてください」「竹花委員は結構と発言したけれど、理由の説明がまだです」と叫んだ。
 しかし、委員は一人として発言しない。木村委員長は、その傍聴者に対して、「退場」「法的措置をとる」と威圧的に言う。挙句、傍聴者は監視役の総務部職員によって退場させられた。教育委員は公開の定例会で論議し、議決することを職務とするのであるから、その任を果たすべきである。黙っていては、任は果たせない。

「五輪よりも被災地復興」と題した中学生の投書(9月5日付東京新聞)を掲載

中学生の意見に全く同感です。福島や被災地の人々の命の救済、生活保障は最優先すべきこと。政府のすべきこと。命を切り捨てる政治を見せられて、子どものいじめがなくなるはずはない。

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