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2013/10/10

都庁前通信

F20131010

大阪府教委 「君が代」斉唱口元チェック!
「監視」の中で育つ子どもたちが心配
東京も他人事ではない

 今年4月、教育長になった中原府教委教育長は、府立和泉高校の校長(=橋下徹府知事が抜擢)であった2012年の卒業式で教職員の口元の動きを教頭にチェックさせ、府教委と橋下市長に報告し、府の教育委員からさえも批判が出ていました。その人物が教育長になって、これを一大仕事と考えていたようです。
 大阪府教委は入学式・卒業式での「君が代」斉唱の際、教職員の起立だけでなく歌っているかどうかも、管理職が目視で確認し結果を報告することを求める通知文を府立学校に出しました(9/4)。通知文は「3 不起立・不斉唱の判断基準」の項を設け、「各職員の起立行為または斉唱行為を総合的に現認し、公務の信頼性を維持するに十分な誠意ある姿勢・態度を各職員がとっているか否かという観点で判断すべき」とし、「不起立または不斉唱の判断が困難であると考えられる場合には、事案の詳細を付して、府教委事務局に相談」するよう指示までする念の入れようです。
 「総合的に現認」の意味するところは、管理職による目視だけではなく、生徒や保護者、来賓からの通報、密告を含めてということでしょう。
 いま、教員に斉唱を義務付け、教員が処分で脅され起立をする姿を見て、子どもたちも起立して君が代を斉唱させられるという戦前の儀式と変わらないことが、東京や大阪の学校の卒業式・入学式で繰り返され、子どもたちの学ぶ権利や思想信条の自由・表現の自由が侵害されています。卒業式で巣立っていく子どもたちの顔をみつめるのではなく、教員の口元を監視させて、密告を促すとは異常極まりないことです。国連人権理事会で日本は人権後進国といわれるのももっともです。
 都教委はこの10年、校長に「君が代」不起立した教職員を現認し報告させています。不起立を現認するために「君が代」斉唱時、ある学校では今年3月の卒業式で2人の副校長が履物の音を立てて走り回ったといいます。異様としか言いようがありません。また、東京では2005年に町田市教委が「君が代」斉唱時に声量調査を始めましたが、批判が殺到し1年で止めた経緯があります。大阪の「君が代」口元チェックは、東京に住む私たちにとって他人事ではありません。

Fig1

朝日新聞

●9月12日の都教育委員会定例会報告 教育委員の多くは体罰に甘い?

 この日の東京新聞は「体罰60回、昼食抜き40キロ走… 153教職員を処分」の見出しで東京の公立学校での体罰=暴行の処分を報じていましたが、議題の一つが「体罰根絶に向けた総合的な対策について」でした。4月11日に「体罰の実態把握(第一次報告)」、5月23日にその最終報告があって、今回、部活動等のあり方検討委員会報告が示されました。
 報告は、「体罰を行った教員の約60%が一時的な感情により、約40%が体罰を指導の手段とする誤った認識により、体罰を行った」といいます(実態把握調査より)。これに対し、「教員の意識改革」を最大の課題と位置づけ、どういう行為が体罰なのか、あるいは行き過ぎた指導なのかのガイドラインを示し、「暴力・暴言しない、させない、許さない」取り組みをあげています。「校長のマネジメントの強化」「Good Coach賞の創設」には頷くことはできませんが、全体としては是認できるものでした。 
 ガイドラインを巡って2人の委員から発言がありました。
「私のところに教員から手紙が来た。教育委員会にわかってほしいことがある。生徒の態度があまりにひどい。何かあれば、『教育委員会に言いつけてやる』と生徒は言う。唾を吐く生徒を教員が蹴る。授業のチャイムが鳴っても教室に入らない生徒の首根っこをつかむ。これがいけないというなら、教員はどうしどうしたらいいのか、という手紙に、私は何も言えなかった。」(内館委員)
「報告書はよくまとまっていると思う。しかし、これによって教員が萎縮してしまうのではないかと危惧する。暴言は今までの習慣なので、いっぺんにただすのは難しい。徐々にただしていくことだろう。また、上級生、下級生という部員同士の指導による暴言等についても今後検討してほしい。」(山口委員 いずれも発言趣旨)
 「私は何も言えなかった」「教員が萎縮してしまうのではないか」との2人の発言を聞いて、体罰容認に通ずる危うさを感じました。現状是認では、体罰根絶は不可能です。学校教育法11条は体罰禁止を謳っていますが、体罰が無くならない現実は、現状是認にあります。当の教員も、体罰容認の中で教育を受け、生活してきたのですから、根絶のためには意識して、一切の「暴力・暴言をしない、させない、許さない」、理を尽くして指導することに尽きます。体罰・暴力は、理を尽くしての指導の放棄であることを認識すべきです。
 また、処分権・評価権を持つ圧倒的強者である教師と処分され評価される側の生徒という構造が暴力的な解決を生み易くもします。今こそ後回しにされ続けた「子どもの権利条約の理念」を教師と生徒が一緒のテーブルに着いて学び合うことが重要だと考えます。日頃から生徒はよく話し、教師はよく聴くという当たり前の関係が拓かれていくならば、体罰・暴力の必要はなくなるはずです。
 筆者は長いこと中学校教員をしてきて、体罰という名の暴力を受けた子どもたちが、身体が大きくなった時に暴力を再生産する現実を目の当たりにしてきました。山口委員が言う「部員同士の…暴言」もその一つです。
 教員による体罰・暴力が一掃されたら、社会の暴力はおおきく減るはずです。さらに、力による支配から脱却し、論議して決定する社会に向かうと思います。そうした社会にしたいものです。

●議事録では消えた? 竹花発言

 4月11日の定例会で「体罰の実態把握(第一次報告)」の折、竹花委員が「(部活動での:筆者補足)死ね、殺す、出て行け、という強い発言、…今くらいのことは精査しなくていい。こんなのは指導の範疇だ」と発言したのを、傍聴していた当会の4人は聴きました。あまりに驚き、一人はすぐにメモを取り、閉会後、4人で発言のことばを確認し合いました。
 しかし、議事録には記載がありませんでした。そこで 教育長、教育委員長、総務部定例会担当者に宛てて質問書を出したところ、「竹花委員の発言は、東京都教育委員会ホームページに掲載されている通りです」との回答。傍聴した私たちには、議事録が改ざんされたとしか思えません。

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