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2014/07/24

都庁前通信

F20140724

「君が代」不起立処分再発防止研修
中止要請に校長は警察を呼ぶ
―≪歓迎しない意見は力で排除≫が教育の場で!

 「日の丸・君が代」の子どもたちへの強制や「君が代」不起立処分に反対する市民の声が相当数都教委に届けられていることは、年に2回都教委定例会で報告される統計資料から明らかです。
 私たちの会も、「君が代」不起立処分及び処分後の「服務事故再発防止研修」に反対し、都教委に中止要請や抗議を行ってきています。
 6月10日、板橋特別支援学校教員の田中さんに対し、都教委は学校に押しかけて同研修の1回目を強行しました(同研修は、研修センターに呼び出す、都教委が学校に押しかける、校長が担当する、の3通りがあり、実施回数は昨年が合計19回という異常な状況です)。
 その日の朝、研修が始まる前に、「田中さんに対する再発防止研修を中止してください」との要請書を校長に手渡そうと、当会及び板橋区民8人が同校受付窓口に行き、窓口の職員に面会の手続きをしている際に、副校長は「校長は会わないと言っている。不法侵入、不法占拠」と声を上げ、携帯電話を取出し警察に通報。10分と置かずに制服警官11名、私服警官12名がやってきて、私たちは敷地外に排除されました。校長は受付窓口のある経営企画室隣の校長室にいるのに、出て来ません。
 「都民に開かれた学校」、「(学校運営は)校長の権限と責任において」と都教委や校長は言います。しかし、実際は歓迎しない意見は排除するのが常です。今回のように、警察力を使ってでも排除しようとする校長の姿勢は、異なる多様な意見を述べ合い、摺り合せ考えることによって、良質な考えが形成されるという理=民主主義を認めず、それを子どもたちがもっとも必要としている教育の場から、締め出そうとするものです。「校長の権限」の使い方を誤り、暴君となって無「責任」な学校経営をしないでほしいと思います。
 この日、同校は年間計画に予定された学校公開日でした。保護者や来年入学を考えている生徒や保護者が来校する学校公開日には、廊下を歩き、授業を見回ることが校長や副校長の仕事です。保護者たちとの交流も、そこで行います。校長たちはそのことに専念すべきでした。しかし、彼らは「再発防止研修」を最優先させたのです。当然、都教委も学校公開日であることを承知の上のことです。副校長の異常な行動といい、「君が代」不起立処分「ゼロ」にかける都教委の執念と焦りを、ここに見ます。

 要請や陳情をするのは市民の権利であり、それを聞くのは組織の義務です。私たちはこれを放置してはいけないと考え、7月10日、同校校長、出動した高島平警察署、校長から指導を求められたはずの都教委に質問と抗議に行き、裏面に紹介する抗議声明を渡してきました。
 今回も、同校校長は校長室にいるにもかかわらず、出て来ませんでした。
 高島平警察署では、私たちが抗議声明を読み上げ、6月10日の事実を押さえたうえで、3点の質問をしたところ、対応した警務課長代理は「即答はできない」と言うので、調査をしたうえでの回答を要求したところ、「回答するかはわからない。回答の必要がない」と居丈高でした。「抗議声明」を差し出すと、「受け取らない」「捨てますよ」と繰り返しました。「抗議は受けないということは、警察が間違いをすることはないということですか」と言うと、同席したもう一人の職員が「そうだ」と。「市民の権利を保護すること、市民の生活を守ることは警察の仕事でしょう」と言うと、「警察の仕事は秩序維持」と課長代理。警察は、市民を守るのではなく、国家秩序維持のために存すると平然と言葉にしました。
 都教委に質問、要請したことについては、回答があり次第報告します。


校長への要請行動に対し、警官を導入したことについての抗議声明

2014年6月29日

東京都教育委員会 教育長 比留間英人様
板橋特別支援学校 校長 真下智様
高島平警察署 署長 吉田武司様

 6月10日、(中略)同校副校長は「不法侵入、不法滞在だ」と騒ぎ立て、直ちに警察に通報しました。
それに対し警察署は(中略)。予め、学校からの要請を受けて、待機していたことをうかがわせるものでした。
 私たち8人は、同校受付窓口で正規の手続きをし、校長に要請書を手渡そうとしただけのこと、市民としての当然の権利を行使しただけのことでした。警官を導入して強制排除されるようなことはしていません。都民に開かれたはずの公立学校で、市民の声を聞こうともせず、施設管理権を楯に警察に通報し、市民の正当な権利を奪った真下校長及び、学校からの通報に確認もせずに警官を出動させた警察署長に、強く抗議し、猛省を求めます。
 ところで、真下校長が警察を導入したことに対し、都教委には校長に反省を迫り、今後そのようなことのないよう、指導する責任があります。良質の教育を子どもたちに与えようとするならば、異なる考えに真摯に耳を傾け、意見を擦りあわせようとする姿勢や度量を保持すべきです。(中略)
併せて次のことを3者に要求します。

1.校長は、市民の要請を差別せずに受け付け、誠実に対応すること。
2. 警察は、学校からの出動要請に、その場の状況を確かめもせずに出動しないこと。
3. 都教委は、市民の要請に対し、校長が警察を導入したことについて、校長を指導すること。
「都教委の考えと異なる」市民の声も広く聴くよう、校長を指導すること。(後略)

河原井さん・根津さんらの「君が代」解雇をさせない会2014年度総会参加者一同


あっていいの こんなこと
石川逸子

「服務事故再発防止研修」を受けさせられている
公立学校教員 T・Sさん
生徒に暴力をふるったのか
それとも 生徒のいじめに加勢したとでも

いいえ 
卒業式・入学式での君が代斉唱に
異議の心から
しずかに着席しただけです

「思想の自由まで奪おうと
研修を強要しないでください」
要請書を持って
Tさんの学校におもむいた 八人

外来者入口を通り
受付窓口で 手続き中
「不法侵入! 不法滞在!」
大声で叫んだ 副校長

同時に携帯で
警察に出動要請
十分後に ざざっと現れた
制服警官十一名・私服警官 十二名

たちまち 校内から排除されてしまった 八人
後日 警察に抗議に出かけた ひとびと の
「市民の生活を守ることが 警察の仕事では?」
問いへの答えは 「警察の仕事は 秩序維持」

倒された京都古寺の老木 切れ端をもらい受け
虚空間のある 木彫作品に仕立てた T・Sさん
その作品の絵葉書を  しみじみ 見つめ
「君が代強制は 文化と芸術への攻撃」との主張に頷きます

かつて アジア侵略の応援歌だった 君が代
幼いわたしの心にも 植えつけられた 天皇は「現人神」 
その「神」のため 命も捧げよ といわれ 死んでいった 若者たち
今 時の首相が 「国家・国民ノタメ」に死ね! と叫んでいます

―2014・7・15

*詩人の石川逸子さんが寄せてくださいました。

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