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2015/11/12

都庁前通信 2015年11月12日号

F2051112

都立中学校教科書の
採択理由を書いたのは誰?

 前回の「都庁前通信」で都立中学校の教科書採択について、①歴史・公民教科書は、社会的に問題になっている育鵬社版を、定例会で教育委員は一切の意見交換をせずに、無記名投票4:2で採択したこと  ②「都立中学校の教科書採択理由」を都教委HPに掲載するにあたり、「一部の教育委員から『社会的見解が分かれている育鵬社の教科書を採択することには懸念があるとする意見を付記すべきである』との意見が出された」(都教委)ことを報じた10月2日付け東京新聞記事を紹介しました。

 この記事に接し、私たちは10月8日に都教委に質問書を提出し、その「回答」を受けました。しかし、質問に対応した回答ではなかったので、再質問を本日提出します。ここでは、私たちの質問に対し都教委が寄せた「回答」の主なものを紹介します。

1.都教委HPに掲載された「都立中学校の教科書採択理由」は、採択理由の記述が公民教科書についてはすべての学校が一言一句同じなど、各学校〔校長〕が書いたとは思えません。しかし、「本校では」という表現が随所に見られます。そこで、私たちは、「採択理由を書いたのは各学校(校長)なのか都教委なのか」を質問しました。
 都教委の回答は「都教育委員会として、採択権者[都教委]の責任と権限の下、採択理由に示すとおり、各学校に最も適した教科書を採択しました。」というものでした。「書いたのは各学校(校長)です」・「書いたのは都教委です」のどちらかの回答をすべきところ、「採択したのは都教委です」という、ずれた、あるいは意図的にずらした回答でした。

2.「一部の教育委員から『社会的見解が分かれている育鵬社の教科書を採択することには懸念があるとする意見を付記すべきである』との意見が出された」ということですから、いつ、どのような会議で、あるいはどのような形で意見が出されたのかを知りたいと思い、私たちは「定例会とは別に、非公式の会議を行ったのか否か」と聞きました。
 都教委の回答は、「本件に関する非公式の会議を行ったことはありません。」でした。教科書採択に関することは教育委員会定例会で進め決定するのが筋です。定例会で終わらなければ、臨時会を持つことになるはずです。しかし、その記録はありません。一部の教育委員の意見はいつ、どのような場で、どのような形でだされたのでしょうか。一部の委員の「懸念」が定例会で表明され、真剣な議論が交わされていれば4:2という採択結果も変わっていた可能性があります。疑問は深まるばかりです。

 そこで、上記2点について、再質問をした次第です。回答については、次号でお知らせします。
 なお、「都教委は採択に当たって、その前段として各学校に選定させたのか否か。」と質問したことには、「各学校で選定はしていません。」という回答でした。教育長と5人の教育委員で全教科の教科書を選ぶことなど、不可能です。子どもたちの学びを第一に考えるなら、全都立中学校の教科担当教員たちが検討した意見を十分に聴取したうえで採択すべきです。都教委はそれをせず、教育長と教育委員による無記名投票で教科書採択を強行しています。教科担当教員たちの意見を無視したこのような採択方法こそを教育委員は変えねばなりません。


10月22日都教委定例会を傍聴して

◆「あの学校の生徒は日ごろから素行がよくない」ならば、体罰を容認?!

 報告3件のうちの1件、「都民の声(教育・文化)について〔平成27年度上半期(4~9月)〕」について。
 寄せられた「都民からの声」〔苦情や意見〕は1276件。このうち最も多かったのが、今回も「体罰・不適切な
指導等に関するもの」で217件。このうち、5月22日に起きた F 高校の「体罰・不適切な指導」に対して寄せられ
たのは、次の A、B2つの相反する苦情・意見だという。
A「生徒たちを都庁前広場で正座させるという指導を、非常に残念に思う。口頭での注意など、他の指導はで
きなかったのか。公衆の面前で辱めるような、肉体的苦痛を伴うような指導は不適切である。」
B「集合時間に遅刻した生徒たちを都庁前広場で正座させた先生が、処分されるようだというニュースを見
た。悪いのは遅刻してきた生徒たちで、先生は当然の指導をしただけだから処分しないでほしい。」

 この報告に対し遠藤教育委員は、「A と B の割合を教えてほしい。私はこの学校の近くに住んでいるので、
『あの学校の生徒は日ごろから素行が悪い。この件でも悪いのは遅刻した生徒たちだ』と、地元住民は言って
いる。」〔要旨〕と、自身の意見は述べずに、それだけを発言した。同委員はいったい何を目的として、地元住民
の声を紹介したのか。自分の意見を代弁するものとして紹介したのだろうか。体罰容認の B 意見について遠
藤教育委員自身の意見を聞きたかった。
 山口香教育委員も乙武教育委員も、そして先月就任した宮崎緑教育委員も、ほかのことでは相当数の発言
をしているのに、遠藤教育委員のこの発言に対してはコミットしなかった。遠藤教育委員の発言に関連して体
罰の問題について議論を深めることはなされなかった。
 筆者は体罰に対する教育委員の認識は甘いと感じてきた。それは、≪体罰についての実態把握≫を議題と
した2013年4月11日の定例会での竹花〔先月退任〕発言をめぐってのことによる。竹花教育委員〔当時〕は、
「(部活動での)死ね、殺す、出て行け、という強い発言、…今ぐらいのことは精査しなくていい。こんなのは指
導の範疇だ」(趣旨)と発言した。体罰根絶に向けての議題にもかかわらず、体に染みついた体罰容認の無自
覚過ぎる発言に驚き、閉会してすぐに、筆者は一緒に傍聴していた友人3人とその発言の事実を確認し、後日、
教育長や教育委員、担当所管あてに質問書を提出した。しかし、無視され続けた。同席していたほかの教育委
員がたしなめるとかフォローするとか、自身の意見を述べるとかのアクションを起こさなかったのは、竹花委
員の発言を問題視しなかったということだろうと受け取り、体罰に対する教育委員の認識の甘さをと感じた
のだ。私たちには聞こえた竹花発言は議事録にはなく、削除したとしか考えられない。
 だから、今日の遠藤教育委員の発言と、それに対するほかの教育委員たちの無反応ぶりに、「教育委員の
認識は、素行の悪い生徒の指導では体罰も容認?」との疑念を持たざるを得なかった。

◇請願や陳情等で

 中学校歴史・公民は育鵬社版を採択するな、実教出版高校日本史の学校選定禁止をやめろという趣旨の請願が26件。陳情等(団体要請)では、「君が代」不起立処分反対とともに、再発防止研修の即時中止を求めたものが52件、教科書採択については請願のほかに陳情に分類されたものが11件、「防災訓練について」(『平成27年度立川市合同総合防災訓練』への児童・生徒の参加の中止を求める)が3件上がっていた。
 都教委は、一度検討したことのある請願については議題とせず、事務方がおざなりとしか言えない「回答」を送付している。10数年間出され続けている、「日の丸・君が代」や教科書採択についての請願は2年目からはその扱いをされてきたのだ。請願権を事実上否定していることに、現教育委員は黙っていていいのか。
 請願・要請に対して教育委員は誰一人発言をしなかった。ほかの議題では全教育委員が多弁かつ能弁でありながら、「都教委の考えと異なる」内容については、まるでかん口令が敷かれているように思えた。
 中学校歴史・公民教科書を採択した理由を都教委のホームページに掲載する際に、一部の教育委員から「社会的見解が分かれている教科書の採択には懸念がある」(10月2日付け東京新聞)との反対意見があり、それを掲載させた教育委員が存在したことには多少の希望を感じたが、その姿勢を公開の定例会の場で貫いてほしいものだ。強く要求する。

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